経皮毒
吸収された物質の中で、有毒性のあるものを経皮毒といいます。これらは主に肝臓で解毒されますが、日々多量に摂取している現代の食生活を鑑みると、明らかに肝臓の機能低下に繋がり大変危険です。
経皮毒は種類が多く、複合的に害を及ぼすものもあるかもしれません。因果関係や副作用が不明なものが多いのが問題です。
また、環境ホルモンといわれる、内分泌かく乱化学物質はppb( 10億分の1g)ppt( 1兆分の1g)でも障害を引き起こすといわれています。
世界の規制状況
合成化学物質で体に悪影響があり危険とみなされているもの
日本 約100種類
アメリカ 約800種類
EU 約4000種類
吸収されやすいもの
皮膚の表面には角質層というバリアがあり、大きな分子は通過できません。しかし、シャンプーや洗剤などに含まれる界面活性剤をはじめ、日用品に含まれる化学物質は極めて分子が小さいため、簡単に皮膚を通り抜けてしまいます。
日用品に含まれる有害化学物質
合成界面活性剤( ノニルフェノール ・ ラウリル硫酸ナトリウムなど)
乳化剤( ポリエチレングリコール ・ プロピレングリコール ・ ジエタノールアミン ・ トリエタノールアミンなど)
酸化防止剤( ブチルヒドロキシアニソールなど)
保存料( パラベンなど)
紫外線吸収剤( オキシベンゾンなど)
染毛料( パラフェニレンジアミンなど)
着色料( タール色素)
吸収されやすい身体の部位
身体の部位によって経皮吸収されやすいところと、そうでないところがあります。
腕の内側を1とすると、頬では13倍。額では6倍、背中は17倍、生殖器は42倍です。
化学物質は身体のどこに溜まるか
経皮吸収された化学物質は脂に溶けやすいため、体中の細胞に取り込まれますが中でも脂肪組織に蓄積されます。
体の部位では皮下脂肪 ・ 内臓脂肪だけでなく、脳( 60%が油脂) ・ 精巣 ・ 卵巣 ・ 乳房などの脂肪の高い組織に多く溜まります。