▶超加工食品 ▶テロメア▶老化 ▶地中海ダイエット▶ブルーゾーンダイエット▶アンチエイジング▶抗酸化▶抗炎症
みなさん テロメア をご存知ですか?
テロメアは私達の 寿命 を司る司令塔、いわば命の源のような存在です。
今回は体を
高速で 老化 させる 超加工食品 と テロメア の関係
老化 を加速させない地中海式ダイエット / 食事法
について紹介する試みです。
細胞老化の進行を制御する時限装置として働いており、細胞の 寿命 に関与しているといわれています。生まれたときに約1万塩基の長さを持っており、細胞分裂を繰り返すたびに短くなっていきます。およそ年平均50塩基ずつ短くなっていくとされ、5000塩基になると細胞が分裂できなくなります。
テロメアは、異常な増殖性を持った細胞ががん化するのを未然に防ぐ仕組みのひとつにもなっています。がん細胞では、テロメア合成酵素であるテロメラーゼ(telomerase)が活性化しており、この酵素の働きによってテロメアが安定に維持されます。
ナバラ大学が最近、57歳から91歳までの886人を対象に実施した研究では、 超加工食品 の大量摂取と テロメア が短くなるリスクとの間に相関関係が見られることが判明しました。
【 テロメア を短くする 超加工食品 】
— 困ったカラダ (@Troubled_Body) November 28, 2024
地中海ダイエット で テロメア = 寿命 を守ろう!https://t.co/QIXxswS0lF
超加工食品 が テロメア に与える影響と 老化 の関係と テロメア を守る 地中海ダイエット や ブルーゾーンダイエット について紹介。#超加工食品#テロメア#老化#地中海ダイエット
生鮮食品と 超加工食品
超加工食品 と 寿命 の関係と、それらを解決する食事法にまつわる今回の記事は、FoodTimesを参考にさせていただきました。
超加工食品 の消費量の増加は、人体以外にも公衆衛生や環境にもリスクをもたらします。
これまでの研究では、早期死亡率や非感染性疾患の発生率増加、免疫力の低下、肥満、太りすぎといった形でその影響が示されています。
最近の研究では、 超加工食品 も 老化 に関連する遺伝子変異を引き起こす可能性があることが示されています。
生鮮食品
生鮮食品の消費は、地球規模で着実に減少しています。実際、ここ数十年の食糧供給は 超加工食品 へと向かっています。つまり、長期保存が可能な製品で、一般的にはすぐに食べられるもので、手頃な価格ですが、これは使用される原材料の価値が低いためだと考えられます。そして、脂肪と砂糖や塩の致命的な組み合わせにより、味覚にとって「たまらない」ものとなり、実際の「ジャンクフード中毒」を引き起こすことがわかっています。
超加工食品 と 加工食品
加工食品 と 超加工食品 の主な違いは、自然の状態からどの程度変更されているかです。
超加工食品 は 加工食品 よりも一歩進んでおり、砂糖、塩、脂肪、人工着色料、香料、保存料、安定剤、増量剤、発泡剤、ゲル化剤などの添加成分が多く含まれている比率が高くなります。
超加工食品 には、広範囲に渡る加工が施されており、元の自然の状態から遠くかけ離れています。
超加工食品 は、高度な加工が特徴で、脂肪、飽和脂肪、糖分が主成分の高エネルギー(カロリー)を伴います。また、塩分やナトリウム含有量も過剰です。
そのため、ジャンクフードは一般に HFSS (高脂肪、高糖質、高ナトリウム)に分類されます。
超加工食品 って何ですか?
店頭の8割を占める 超加工食品
最も危険な 超加工食品 は、店頭供給の8割以上を占める、子供や青少年を対象とした食品です。
これらは、塩辛いスナック菓子(ポテトチップスなど)、大量の砂糖とパーム油が入ったスナック菓子やお菓子、砂糖の入ったソフトドリンクや甘味料入りのソフトドリンクです。
海外では、下記のようなあり得ないランチ弁当を持ってくる子供も増えています。
日本のコンビニ弁当や冷凍食品で作る弁当なども、栄養面や添加物の面で見ると健康被害にあいそうなラインナップです。
最も悪質な 製品、つまり偽装したジャンクフードは、インスタント食品、ゴム肉ですが、ベジタリアンやヴィーガン向けのものも多くあります。
超加工食品 危険性 と 健康被害 ▶超加工食品▶危険性▶添加物▶食品添加物▶自然食品▶健康被害▶癌▶肥満▶認知症▶死亡リスクさっそくですが、以前22,000 人以上を対象とした研究で 超加工食品 は 老化 の加速と関[…]
超加工食品 と健康・ 老化
国連食糧農業機関は、「 超加工食品 、食事の質と人間の健康」に関する報告書の中で、工業的加工のレベルに基づいて食品と飲料を分類することが望ましいことを認識しました。
いくつかの分析研究では、 NOVA システム(ノバ分類法)を使用して、観察された集団の食事における超 加工食品 の発生率を評価し、特定の病気の発生との相関関係を特定しました。
最も関連性の高いものは次のとおりです。
・ 食事中の糖分含有量が多いと血糖値と肥満に影響
・ 超加工食品 を1日4回以上食べた場合、死亡リスクが62%増加
・ 心血管疾患、脳血管疾患、冠状動脈疾患のリスクは、 超加工食品 の摂取量し関連。
・ 主に 超加工食品 からのエネルギー摂取に関連する慢性変性疾患のリスク増加。
NOVA システム / ノバ分類法
食品を加工の程度とその目的に応じて類別する方法でブラジルのサンパウロ大学の研究者によって2009年に考案された。
ノバ分類法では,食品を以下の4つのグループに区分する。
❶ 非加工食品または最小加工食品
❷ 加工食品原料
❸ 加工食品(プロセスフード)
❹ 超加工食品(ウルトラプロセスフード,UPF;Ultra-processed foods)
この分類法は,栄養学や公衆衛生学の分野で広く利用されている。
特に、ある特定の食品が健康に対してどういった影響を与えているか、ということを理解する上で有益である。
公衆衛生への影響
2014年にはブラジルの保健省がノバ分類法に立脚した新しい食品ガイドラインを発布した。このガイドラインは,「黄金法則」として「ウルトラプロセスフードではなく、常に自然派の食品を選ぼう。加工は最小限に。新鮮なものを食卓に。」といった標語を掲げている。さらにノバ分類法に呼応して以下のような推奨をしている。
食事の基本原則
食事の基本原則として、主に植物由来で自然のものや加工が最小限度に抑えられているもの(グループ1)を選ぶこと。特に工業的手法によったものではなく農業的で環境にやさしい方法で作られたものが望ましい。
油・塩・砂糖の使用
油、塩、砂糖の使用は最小限度にとどめて、あらゆる調理方法を創造的に試してみること。
加工食品 は最小限度に
加工食品の利用は最小限度にとどめること。自然のものや最小加工食品(グループ1)をベースにした食事に対し、調味料や材料として使用することが望ましい。
超加工食品 は食べないこと
超加工食品 /ウルトラプロセスフード(グループ4)は摂取しないこと。
国連食糧農業機関は上記のブラジルの食品ガイドラインを世界で初めての国単位での指針であると認めた上で食の持続可能性に対し、社会的、経済的側面からアプローチしており、企業の広告宣伝には、消費者は細心の注意を払うべきであることを忠告している。
また、 超加工食品 は、健康を損なうだけでなく伝統的な食文化をも破壊しかねないとして、その摂取を控えることを推奨している。
DNAの保護役 テロメア
テロメア (ギリシャ語のtelos(終わり)とmeros(部分)に由来)は、染色体の末端に位置する非コード配列のことです。特殊なタンパク質と連携して、染色体の完全性と安定性を維持することで DNA を保護しています。
加齢とともに短くなる傾向があるため、個人の生物学的年齢のマーカーとしても評価されます。
テロメア の短縮は、特に高酸化ストレスや過度の炎症によって加速されます。これは、高血圧、高血糖、肥満などのさまざまな疾患を発症する可能性の増加と関連しています。
逆に、健康的な食事は テロメア の短縮を減らし、より良い健康を維持するのに役立ちます。
テロメア : 健康と栄養
57歳から91歳までの886人を対象に実施した研究では、 超加工食品 の大量摂取(1日3食以上)とテロメアが短くなるリスクとの間に正の相関関係が見られ、これらの食品の摂取が少ないグループに比べてテロメアが短くなるリスクが最大2倍であることが示されました。
テロメア の長さを維持する能力が高いことが示されている栄養素と微量栄養素は、食物繊維、オメガ3、ビタミン(B9、B12、C、D、E、マルチビタミン)、ミネラル(銅、リン)です。
一方、オメガ6、アルコール、場合によっては短鎖脂肪酸と中鎖脂肪酸は、 テロメア の長さに悪影響を及ぼしました。
・青魚:サバやイワシ、ブリ、サンマなど、特に青魚
・魚卵:イクラやタラコ
・エゴマ油やアマニ油などの植物油
・くるみ:ナッツ類で最も多くオメガ3脂肪酸が含まれています。
・チアシード
オメガ6をを多く含む食品
・肉や魚
・卵、ナッツ類
・サフラワー油、ヒマワリ種子油、トウモロコシ油、大豆油、グレープシードオイル、綿実油、サラダ油、胡麻油、コーン油、などのリノール酸系植物性油
現代の食生活では加工食品や市販の揚げ物などにリノール酸が多く含まれており、無意識のうちに過剰摂取してしまうことがあります。
短鎖脂肪酸を多く含む食品
・ヨーグルト、乳酸菌飲料、納豆、漬物、味噌などの発酵食品
・ビフィズス菌入りのヨーグルト
・ごろり酢、コンブチャなどの酢酸菌を含む食品
・糠漬け、臭豆腐などの酪酸菌を含む食品
中鎖脂肪酸を多く含む食品
・母乳や牛乳、パーム油やココナッツオイル(MCTオイル)/ヤシ油
MCTオイルを飲むとコレステロールや中性脂肪が上昇する可能性があります。 中鎖脂肪酸は血中脂質に影響しないとされていますが、体質によっては強く影響する可能性があります。 MCTオイルの摂取を始める前に血液検査を行い、しばらく摂取した後に血中脂質に影響がでていないか医師に確認して継続するか考えましょう。
テロメア を守る 地中海式ダイエット / 地中海食
地中海式ダイエット は、野菜、穀物、豆類、果物、エキストラバージンオリーブオイル、ナッツ、魚、乳製品など、さまざまな価値ある健康食品を摂取できるため、最も優れた食習慣の 1 つとして世界中で認識されています。
これらの食品には抗酸化物質や抗炎症物質が豊富に含まれており、 テロメア を含むいくつかの保護メカニズムに関与しています。
地中海式ダイエット の重要な役割は、短縮した テロメア の再伸長を担う酵素であるテロメラーゼ活性の維持にも見られます 。さらに一般的には、心血管疾患からうつ病、認知機能障害、メタボリックシンドローム、2 型糖尿病、体重増加、腎結石症まで、さまざまな疾患の予防にも役立ちます。
地中海ダイエット は若返りの秘薬?
30~55歳の看護師4676人を対象とした研究では、 地中海式ダイエット がテロメア短縮の予防に効果的で、健康と寿命に好ましい影響を与えることがすでに示されています。
地中海式ダイエット の特徴である多くの栄養素、微量栄養素、植物性化合物への曝露は、炎症と酸化ストレスを軽減する驚くべき能力のおかげで、 テロメア の長さに良い影響を与えます。
テロメア に対する保護効果が食事中の特定の成分によるものなのか、あるいは複数の要素の組み合わせによるものなのかは不明です。しかし、今回の分析で検討したさまざまな研究は、 地中海式ダイエット と テロメア 保護との間にプラスの相関関係があるという点に決着しています。
テロメア の完全性は生物学的な若さと健康の指標です。
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まとめ
テロメア という寿命を司る染色体の一部が
食事の質の影響を受けることがわかりました。
世界一の健康長寿国スペインの
地中海式の食事 / 地中海ダイエット や
ブルーゾーン式食事 / ブルーゾーンダイエット は
私達ヒトにとって最も理想的な食事ということです。
また逆に言うと
私達は食事で病気になっている
ということでもあります。
ブルーゾーンダイエット Blue Zone Diet ▶ブルーゾーンダイエット▶Blue Zone Diet▶健康長寿▶食事法▶アンチエイジング▶ヴィーガン長寿の探求は、常に人間の好奇心の礎となってきました。より長く、より健康[…]