米国心臓協会  オメガ3 は 血圧 を下げ 最適摂取量 1日2~3g と特定
米国心臓協会  オメガ3 は 血圧 を下げ 最適摂取量 1日2~3g と特定
米国心臓協会  オメガ3 は 血圧 を下げ 最適摂取量 1日2~3g と特定

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米国心臓協会は米国心臓協会ジャーナル(JAHA )で、 オメガ3 (ω3) 多価不飽和脂肪酸 、ドコサヘキサエン酸( DHA )、エイコサペンタエン酸( EPA )の摂取が 血圧 の低下と関連していることを報告し、その最適摂取量は1日2~3gであると特定しました。

これらの知見は全く新しいものではありませんが、確固たるものであり、 オメガ3 が心血管リスクの軽減に果たす役割に関する長年の議論に新たな知見をもたらしました。

米国心臓協会(American Heart Association:AHA)
心血管疾患と脳卒中の予防と治療を推進する非営利団体です。1924年に設立され、心臓病や脳卒中による死亡や障害を減らすために、研究への資金提供、健康的な生活の啓発、適切な心臓治療の推奨などを行っています。また、BLS(一次救命処置)、ACLS(二次救命処置)、PALS(小児二次救命処置)などの国際ガイドラインを策定し、医療従事者や一般市民向けのトレーニングを提供しています。
米国心臓協会
米国心臓協会

多価不飽和脂肪酸
特に、多価不飽和脂肪酸であるDHAやEPAは、体内で合成できないため、食品から摂取する必要があります。

【DHA】
DHAは脳や神経系、目の網膜に豊富に含まれており、これらの部位の構造と機能を支える重要な成分となっています。
例えば、脳内では神経細胞の膜の重要な構成要素として存在し、神経の健康を保つ役割を果たします。また、目の網膜にも多く含まれ、視覚機能を支えています。

【EPA】
EPAは心血管系にとっても重要な役割を果たし、血管の健康を守るために必要不可欠な成分です。
さらに、免疫系にも深く関与しており、免疫細胞の膜を構成する成分として免疫機能を支えています。このように、不飽和脂肪酸は体のさまざまな部位で基本的な構造を形成し、それぞれの健康維持に必要な役割を担っています。

下記の記事でも紹介しましたが、 オメガ3 と 血圧 との関係に密接な相関関係があることが明らかになっていますが今回は、その記事のニュースソースをお伝えします。

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オメガ3 が注目された理由

オメガ3 が心血管リスクの低減に有効な治療薬として注目されるようになったのは、エスキモーの人々において海洋食と心血管疾患発症率の低下との関連性を示した初期の観察研究がきっかけでした。

オメガ 3 多価不飽和脂肪酸
オメガ 3 多価不飽和脂肪酸

その後、精製された オメガ3 が 高血圧 などに及ぼす影響を調べる研究が数多く実施されてきました。

しかし、数十年にわたる研究にもかかわらず、 オメガ3 が心血管リスクの軽減に果たす役割は依然として議論の的となっており、残念ながら日常の臨床診療には起用されていません。

オメガ3 と 血圧

オメガ3 の降圧作用は、複数の試験およびこれまでのメタ分析で十分に特徴付けられ、2~3 g/日という最適用量を特定しました。

高血圧
高血圧

高血圧 や 高脂血症 などの心血管リスクが高いグループに効果

さらに重要なことは、 高血圧 や 高脂血症 などの心血管リスクが高いグループでは、有意に血圧降下作用が実証されている点です。
※正常血圧の人においても、1日3gの投与量で収縮期血圧(最高血圧)が−2.61、拡張期血圧が−1.8mmHgと、血圧の顕著な低下がみられた。
集団レベルでのこの2.6mmHgの低下は、臨床的に非常に大きな意味を持つと考えられます。
収縮期血圧が2mmHg低下すると、脳卒中による死亡率が10%、虚血性心疾患による死亡率が7%低下すると推定されています。

言い換えれば、45歳から64歳までの人口全体で最高血圧が2mmHg低下すると、心血管イベント(冠動脈性心疾患、脳卒中、心不全)が30,045件減少すると推定されています。
興味深いことに、この新たな解析では、未治療の 高血圧 (140/90 mmHg以上)と診断された参加者において、血圧低下効果がより顕著でした。

このサブグループでは、収縮期血圧(SBP)の低下も3 g/日で最大となり、正常血圧者の収縮期血圧-4.54 mmHgの低下を上回りました。この効果は、 高血圧 に対する標準的な薬物療法による単剤療法で達成される効果よりも大幅に低いものの、臨床的に意義のある低下です。
特筆すべきは、正常血圧の人の血圧を下げ過ぎない点です。

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オメガ3 の多面的効果

オメガ3 は 血圧 に対する効果以外にも、 高脂血症 、 炎症 、 血栓症 など、他のさまざまな心血管リスク要因に対して重要な効果をもたらします。

オメガ3
オメガ3

高脂血症 に関しては、 オメガ3 はトリグリセリド レベルを下げるのに効果的で、EPA と DHA も HDL の増加を誘発します。
※HDL レベルの上昇は心臓保護に関連しています。

オメガ3 の 抗炎症 効果

オメガ3 の 抗炎症効果 は多岐にわたり炎症誘発性サイトカインの濃度を低下させること、炎症誘発性オキシリピンと抗炎症性オキシリピンのバランスを調整すること、 炎症 の解決を助けることができる特殊な前解決メディエーターを生成することが証明されています。

血小板凝集抑制

血小板凝集抑制は、 オメガ3 の最も初期に観察された効果の一つであり、よく知られている複数の心血管リスク経路を標的とする多面的な効果を有しています。

オメガ3 と心血管リスクの低減

研究者らは今回の解析は
「心血管リスクの治療における オメガ3脂肪酸 、特に EPA の役割について安心感を与える」
とコメントしました。
統合データでは、特に高リスク患者およびトリグリセリド値の高い患者の心血管死亡率に対して、 オメガ3 がわずかながら有益な効果をもたらすことを示唆しています。

オメガ3 の摂取は血圧降下作用と関連があり、1日 2~3 g の用量が最適です。

オメガ3サプリメントの注意点

・酸化すると危険な過酸化脂質という毒性の強い物質に変わるので冷暗所で保管します。開封後は要冷蔵

・飲むタイミングは満腹時や空腹時ではなく、食前または食中に摂取します。

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追記

中々 血圧 が下がらず悶々としている方には、 オメガ3 を試してみる良い機会でしょう。

繰り返しますが、新薬使用と比較して血圧を下げ過ぎない点が、素晴らしいと感じアダプトゲンと定義が似ていると思いました。

まずは食品からですが1日100gの青魚を食べることが目安と言われていますが、摂取できない日はサプリメントもよい選択肢だと思います。
※その場合は、医療従事者にご相談ください。

オススメの養殖魚ではない最高級のノルウェー産天然フィッシュオイル オメガ3 サプリメントは下記で紹介しています。
※有害なレベルの水銀、 カドミウム、 鉛、 PCB、その他28種類の汚染物質が含まれていないことが確認されているオメガ3です。

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