地下水から暫定目標値の13倍 高濃度 PFAS フッ素 検出 

地下水から暫定目標値の13倍 高濃度 PFAS フッ素 検出 ※ PFAS フッ素 水質検査義務化へ

地下水から暫定目標値の13倍 高濃度 PFAS フッ素 検出 
地下水から暫定目標値の13倍 高濃度 PFAS フッ素 検出 

▶PFAS▶フッ素▶発がん性物質▶PFOS▶PFOA▶地下水

PFAS という言葉を知らない方でも フッ素 は知っている方も多いと思います。
今回は地下水から検出された 発がん性物質 PFAS フッ素 のお話です。

毎日、気づかないうちに、環境や体内に蓄積され、消えることのない化学物質を含む水を飲んでいると想像してみてください。
心配になりませんか?
実は PFAS / フッ素 は「永遠の化学物質」として知られています。

最近フランスでは、 PFAS が頻繁にニュースになっています。特に、 2024 年 4 月にリヨン首都圏で行われた捜索では、アルケマとダイキンが PFAS を大量に排出し、地元の飲料水を汚染したと非難されました。

PFAS
PFAS

これらの出来事は、影響を受けた水道網の修復を目的とした「汚染者負担」の原則を適用する法的手続きと措置のきっかけとなりました。

多くの日常的な消費者製品に使用されているこれらの物質は、非常に耐性があり、何十年、何世紀にもわたって環境中に残留する可能性があります。

問題は何でしょうか?

これらの物質は多くの場合、私たちの飲料水に混入し、さまざまな問題を引き起こします。私たちの健康にリスクをもたらします。

PFAS
有機フッ素化合物のうち人工的に作られた フッ素 が多い化合物の総称で、 PFAS を使った製品は水や油をはじき、分解しにくいという性質があるため、1940年頃から防水スプレーや、レインコートなどさまざまな生活用品に幅広く活用されています。


地下水 から暫定目標値の13倍高濃度 PFAS が検出

大阪府は26日、熊取町の事業所で、地下水を処理した飲み水から1リットル当たり667ナノグラムの有機フッ素化合物 PFAS が検出されたと発表した。国の暫定目標値(50ナノグラム)の約13倍。府によると、飲用は事業所内に限られ、現在は水道水に切り替えている。現時点で健康被害の報告はない。

事業者が自主的に検査し、23日に判明した。府は周辺地域で水質を調査し、汚染の範囲や原因を調べる。

PFAS は 発がん性 が指摘されている。水や油をはじく製品の加工や泡消火剤などに使われ、全国の水道水や井戸水で検出が相次ぐ。

PFAS 水質検査義務化へ

有機フッ素化合物の PFAS のうち PFOS と PFOA の2つの物質は有害性が指摘されていて、国は2020年、2つの物質の合計値を水道水1リットルあたり50ナノグラムとする「暫定目標値」を設定しましたが検査などの法的な義務づけはありませんでした。

環境省は PFAS の2つの物質について全国各地の水道水の検査で一定の濃度を超える値が検出されたことを受けて、24日開かれた専門家会議で水道法上の「水質基準」に引き上げる方針を示し、了承されました。

「水質基準」に引き上げられると自治体や水道事業者に定期的な水質検査の実施や PFAS の濃度が基準を超えた場合の改善が法律で義務づけられることになります。

一方、基準値については国が「健康に悪影響が生じないと考えられる水準」としている現在の「暫定目標値」と同じ1リットルあたり50ナノグラムとしました。

また、水道事業者が対応するための時間が必要だなどとして施行については2026年4月からとなる見通しです。

PFAS とは

人工的に作られた有機フッ素化合物の PFAS は1万種類以上存在するとされ、このうち、 PFOS と PFOAは水や油をはじく特性などからかつては泡消火剤や精密機器の製造のほか、フライパンのコーティングやはっ水スプレー・化粧品など幅広い用途に使われていました。

PFAS製品
PFAS 製品

しかし、発がん性が報告されるなど有害性があるとして、国内では2021年までに輸入や製造が禁止され、2023年には事故などで外部に流出した際の自治体への届け出が義務づけられました。

環境省は、 PFAS を含む泡消火剤を使用している消防機関や空港、それに自衛隊基地などを対象に在庫量の調査を行っていて、2024年度の調査では PFOS と PFOA を含む「泡消火剤」は全国であわせて209万リットルが確認されたということです。

環境省では廃棄処分や PFAS を含まない泡消火剤への交換を進めたいとしています。

PFOS と PFOA について河川や地下水などから暫定的な目標値を超えて検出されたケースでは排出源はほとんど分かっていません。

自然環境ではほとんど分解されないため、環境省は過去に物質が含まれた古い「泡消火剤」が使われた場所や、物質を取り扱っていた工場の周辺などで、 PFAS が土壌に残り、地下水として流れ出している可能性があるとしています。

「専用水道」44か所で目標値超え

一部の物質が有害とされる有機フッ素化合物の PFAS について、全国の「専用水道」の調査を国が初めて行ったところ、44か所で暫定的な目標値を超える値が検出されたことが分かりました。

このうち福岡県の自衛隊基地からは、目標値の30倍など自衛隊の施設で高い値の検出が相次ぎました。

専用水道
「専用水道」は自治体などが運営し一般に水道水を供給する「上水道」などとは異なり、大学や病院、社宅や集合住宅などの管理者がその施設内で自家用として使うために設置した水道です。

中には自衛隊基地や刑務所など国の施設で使われているものもあります。

「専用水道」の多くは井戸水を水源としています。環境省によりますと、給水人口にすると0.3%が「専用水道」を使っているということです。

「専用水道」は「上水道」などより規模は小さいものの、「上水道」と同じように定期的な水質検査や水質管理が義務づけられています。

「専用水道」の調査結果
有機フッ素化合物の PFAS のうち有害性が指摘されている PFOS と PFOA の2つの物質について、国は「健康に悪影響が生じないと考えられる水準」として水道水1リットルあたり合計で50ナノグラムとする「暫定目標値」を設定しています。

国は11月に「上水道」と「簡易水道」の調査結果を公表していますが、それ以外の、一部の大学や集合住宅などのほか、自衛隊基地や刑務所などの国の施設で使われている「専用水道」について初めて行った調査結果を、24日開かれた環境省の専門家会議で公表しました。

それによりますと、2020年からことし9月までの4年間に検査が行われた1929か所のうち42か所で国の「暫定目標値」を超える値が検出されたほか、その後追加で国の施設の専用水道2か所で目標値を超える値が検出されたという報告があったということです。

このうち、自衛隊関連施設の専用水道では
福岡県の航空自衛隊芦屋基地で目標値の30倍にあたる1リットルあたり1500ナノグラムという極めて高い値が検出されたほか▽東京都の陸上自衛隊東立川駐屯地で目標値の7倍にあたる343ナノグラムなど、あわせて5か所で目標値を上回りました。

目標値を超えた44か所は多くはすでに水源を上水道に切り替えたり活性炭を設置したりしたほか、飲用制限などの応急的な措置がとられたということです。

環境省は過去に使われたPFASを含む「泡消火剤」が土壌に残り、地下水として流れ出している可能性があるとしています。

PFAS の検査については現在は法律での義務づけがないことから、今回、検査が行われた「専用水道」は全体の23%にとどまっています。

福岡 芦屋町では井戸水を飲まないよう住民に呼びかけ

福岡県芦屋町の航空自衛隊芦屋基地の「専用水道」からは、有機フッ素化合物の「PFAS」のうち有害性が指摘されている PFOS と PFOA の2つの物質について、国の「暫定目標値」の30倍にあたる濃度で検出されました。

これを受けて、町では住民に対して井戸水を飲まないよう呼びかけています。

芦屋町によりますと、11月27日に基地から情報提供を受け、県などと協議したうえで12月17日に基地から半径500メートル以内で井戸水を利用している16戸を訪問し、飲料水としての利用を控えるよう呼びかけました。

また、24日午後には町のホームページで、県が基地周辺の遠賀川や水路などで水質調査を行っていることを周知し、井戸水の飲料水としての使用を控えるよう住民に改めて呼びかけました。

芦屋町環境住宅課の新開晴浩課長は「町内は上水道がほぼ100%普及しているので井戸水は飲まないようにしてほしい。調査で高濃度が出たら、県と今後の対応を協議していきたい」と話していました。

▶井戸の地下水から基準値400倍、進まぬ実態把握「PFAS」汚染 人体への有害性も

国内の PFAS 汚染

PFAS 汚染全国マップというものがありますので貴方の住んでいる地域を確認してみて下さい。

PFAS汚染地域
PFAS 汚染地域

このマップは、環境省が公表した令和4年度の自治体による河川や地下水などの PFAS の調査結果をもとに、都道府県に取材した結果を反映させたものです。
表示するデータを選択しマップの市町村をタップすると、地点ごとの PFAS の値が確認できます。

※環境省は地下水の場所を市区町村までしか公表していないため、自治体名だけ表記しています。
※「<」は国に報告する値として各自治体が独自に判断した報告下限値未満を意味します。
※地図をクリックして表示される自治体ごとの調査地点のデータは、高い値から順に表示されます。
※海域の調査結果は、マップには反映していませんが国の暫定目標値を超えた地点はありませんでした。

★NEWS WEB “PFAS汚染” 全国マップ(河川・地下水等 令和4年度)

★環境省が公表した令和4年度の自治体による河川や地下水などのPFASの調査結果をもとに、都道府県に取材した結果を反映した…

追記

今回のニュースでは地下水にフォーカスしていますが水道水からも PFAS は検出されています。
発がん性物質 である化学物質に対し暫定目標値などという曖昧な数値しかなく検査も野放しだったという事実に対し貴方はどう感じましたか?
次回の健康ニュースでは水道水の PFAS 問題を取り上げます。

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