▶遺伝子組換えコットン▶遺伝子組み換え▶遺伝子組み換えでない▶GMO▶オーガニックコットン▶BTコットン▶綿実油▶キャノーラ油
自然派に人気の オーガニックコットン ですが、これらの商品ラベルに 遺伝子組み換えでない という文字はありません。
オーガニックコットン は 遺伝子組み換えコットン を使用しているのでしょうか?
それとも使用していないのでしょうか?
または、線引きがなく業者まかせなのでしょうか?
私達は 遺伝子組み換えコットン を身に着けて健康被害に遭うとは考えませんが、 遺伝子組み換えコットン のニュースに見られるように、人々はどうしてデモまでして反対するのでしょう?
今回は、そのあたりに触れてみようと思います。
遺伝子組み換えコットン の 綿実油 / キャノーラ油 の利用法
— 困ったカラダ (@Troubled_Body) February 11, 2025
※どこにでもある 遺伝子組み換え 油https://t.co/dHSsq2mIfe
遺伝子組換えコットン は衣類だけの問題ではなく 綿実油 / キャノーラ油 として食品に多く利用されています。又 オーガニックコットン の安全性についしても紹介します。
GMコットン / 遺伝子組み換えコットン
遺伝子組換えコットン とは特定の害虫や病気に耐性を持たせるために遺伝子組み換え技術（GMO）が施されたコットンです。
遺伝子組換えコットン には、 BTコットン や HTコットン 、それらの組み合わせであるハイブリッドなどがあります。
遺伝子組み換えコットン のメリット
遺伝子組換えコットン のメリットとしては、次のようなものがあります。
・ 遺伝子組み換えコットン は害虫や病気に強いので、収穫量が増える
・ 遺伝子組み換えコットン は広い敷地で管理しやすい
遺伝子組み換えコットンのデメリット
一方、遺伝子組換えコットンには次のような問題点も指摘されています。
・ 遺伝子組み換えコットン は農薬依存で残留農薬が多くなる
・ 遺伝子組み換えコットン に適応した害虫や病原菌が発生し、生態系が崩れる
・ 遺伝子組み換えコットン 種の生産には子供を労働力として使用している現場がある
遺伝子組み換えコットン の生産状況など
遺伝子組み換え綿 （ GM綿 ）は、世界中で2490万ヘクタールで栽培されています。インドは GM綿 の最大の生産国であり、米国、中国、パキスタンがそれに続きます。綿は 遺伝子組み換え により、綿の主な害虫であるオオタバコガを殺す毒素を生産します。この害虫耐性綿は、バチルス・チューレンギエンシス（Bt）細菌の遺伝子を使って組み換えられており、 BTコットン と呼ばれます。一部の遺伝子組み換え綿は、除草剤耐性と昆虫耐性の両方の特性を備えています。
GMO 遺伝子組み換えコットン 問題
この写真は、４８か国４００都市で、ほぼ同時期に行われた世界規模のデモ行進の一つです。
これは、モンサント社の 遺伝子組み換え 種子反対、食料供給独占支配に反対するデモです。
これほど盛り上がっているのに、日本では報道規制があるかのようにニュースにもならず誰も話題にもしていません。
ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ、シドニー、ベルリン、パリ、ロンドン、カナダ、スイス、オランダ、ボリビア、メキシコ、バングラディッシュ、インド、プエルトリコ、南アフリカ・・・・・残念ながらこの中に、東京、大阪、名古屋の名前はありません。
日本人が世界で最も ＧＭＯ農産物 を食べさせられている可能性が高いのにどうしたことでしょう。
知らされていないから？
無関心？
平均寿命が世界一だから安全だと考えている？
不可解です。
最新のデータで、 遺伝子組み換え の農産物はISAAA作付面積比の発表で
大豆７８．９％、トウモロコシ３２％、菜種２４％
綿花はなんと７０％の畑がGMOの種を使っているとあります。
使用している三大国は、アメリカ９３％、インド８７％、中国６０％です。
GMO の経緯
1865年にメンデル（オーストリア）が遺伝の法則を発見される。
1953年にワトソン、クリック（アメリカ）がDNAの二重らせん構造を解明。
1973年にコーエンとボイヤーが大腸菌を使って遺伝子組み換えに成功。
1984年にモンサント（アメリカ）が GMO のタバコを開発。
その後どんどんと開発が進み、トマト、稲、綿花に応用される。
1996年には日本は GMO作物 （食品）を認可。
▶害虫耐性 BTコットン が出始める。
2003年には GMO 大豆原料の製品が市場に出始める。
遺伝子操作という「生命の根幹」に係るような大問題が高々30年大した議論もなしに、単なる新しい技術の一つという程度の問題意識のままいとも簡単に普及してしまいました。
モンサント社の売り込み方法
BTコットン
害虫抵抗性コットン
毒性を出す土壌中の微生物の遺伝子を綿花に組み込んで、害虫の被害を防ぐ。
主な害虫は、オオタバコガ。
⇒害虫のタイプに合わせて5種類の種を用意。
除草剤耐性コットン
一般的に除草剤を撒かれると綿花も枯れてしまうが
特定の除草剤に対して耐性を持たせたコットンの種。
⇒除草剤グリホサホートを撒かれても成長に影響されないラウンドアップレディという品種をつくる。
具体的には下記のような宣伝文句でした。
”有害な殺虫剤を大量に撒くことなく、環境や人の健康のためになり殺虫剤に費やしていた大きなコストを削減出来ます”
”除草のための耕作が不要となって大幅に農作業の手間が減ります”
ところが数年すると、想定外の問題が起き始めました。
●標的にしていた害虫ワタミゾウムシは減ったが、これに代わってオオタバコガが害虫になり
結局、殺虫剤を撒くことになった。
●標的にしていた雑草に代わって、背丈が高く、繁殖力の強いアカザが作物に害を及ぼし
除草剤を再度、撒いた。
インドでは農薬ラウンドアップレディを飲んで自殺
インドでは、2002年からGMOが始まり、1エーカー当たり208㎏の収穫のところ
5倍の1,040㎏になると宣伝されていましたが、実際は６３ｋｇで７０％減になりました。
種のコストは３倍以上で、更に綿の品質評価は低く、４０％の価格に減らされて
生活苦から自殺者が増えました。
2009年自殺者数17,638人:手元に残った農薬ラウンドアップレディを飲んで
自殺するケースが多かったと報告されています。
中国でも1997年から BTコットン の栽培が始まりましたが
その後、ワタミゾウムシ（カメムシ）も含めてその他の害虫が大量発生して
1,000万軒以上の小規模農家に被害をもたらしました。
400万ヘクタールで始めた BTコットン でしたが、別の作物の2,600万ヘクタールに
悪影響を及ぼしました。結局殺虫剤を大量に撒きました。
日本に輸入されている 遺伝子組み換え作物 の量
綿は98％が 遺伝子組み換えコットン ですから、流通している綿製品や 綿実油 などは 遺伝子組み換え の可能性が高いと言えます。
遺伝子組み換えコットン の種の利用法
綿は、重量比で、繊維が30％、種が70％です。
食用
70％の 遺伝子組み換えコットン の種は、 綿実油 になります。
・サラダ油
・フライ食品
・スナック菓子
・ツナ缶などの魚の油漬け
・マーガリン
揚げ物全般、ドレッシング、マヨネーズ、サラダ油、手延べそうめんを製造する際の粘着防止用、ショートニングやファットスプレッドなどの加工油脂原料など。
家畜のエサ・肥料
絞りカスは牛の飼料や肥料として用いられます。
・家畜のエサ
・肥料
遺伝子組み換えコットン の被害
BTコットン の毒性が人や家畜に悪影響を起こす可能性があります。
赤血球を損傷する作用が確認されています。
人への影響
・ BTコットン の畑で作業をした後、皮膚、目、呼吸器にアレルギー反応を起こした。
・綿花畑で作業していた人々だけでなく綿の加工工場の作業者もアレルギー症状を起こした。
家畜への影響
・ 遺伝子組み換えコットン の種の飼料を牛に与えたら、3日後死亡。
・羊の群れに与えたら1週間後に25％死亡。
ヒトが食べたら一体どんな健康被害が出るのでしょうか。
政府の方針
ＧＭＯコットンは以上の理由から排除してゆかなくてはなりません。
しかし国はＴＰＰ妥結を受けて、ＧＭＯの規制を緩める方向に向いています。
毎日、買い物する皆さんの「ＧＭＯはバツ」という意識が拡がることしか、解決法はありません。
オーガニックコットン は 遺伝子組み換えコットン を使用しているの?
結論から言うと、 オーガニックコットン は 遺伝子組み換えコットン ではないようです。
オーガニックコットン を認証するには、次の条件を満たす必要があります。
・3年以上農薬や化学肥料を使用しない農地で栽培されている
・非遺伝子組み換えの種子を使用している
・フェアトレードが守られていることが証明されている
追記
多くの食品に利用されている 綿実油 は、 オーガニックコットン の種から絞られる 綿実油 なのでしょうか。そうでないとするならば、 遺伝子組み換えコットン の種が、スーパーに並んでいる 綿実油 ・フライ食品・スナック菓子・ツナ缶などの魚の油漬け・マーガリン・マヨネーズ・家畜のエサ・肥料に姿を変え売られていることになります。
遺伝子組み換え作物 の利用法▶遺伝子組換え▶遺伝子組み換え作物▶遺伝子組み換えでない▶表示義務貴方はスーパーの納豆や豆腐を買う時、 遺伝子組み換えでない と表示された商品と何も明記されていない商品どちらを買っ[…]
キャノーラ油を使う上で、気をつける点は「遺伝子組み換え原料」という点です。日本のキャノーラ油のほとんどが 遺伝子組み換え 原料を使っています。
