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3Dプリント技術の向上で、3Dプリント肉以外にもサーモンも3Dプリンターで作られるようになりました。
マイコプロテインとは、菌類を発酵させて得られる食用の菌糸体で、真菌由来の代替タンパク質の総称です。マイコプロテイン市場は、2030年には6億9,103万米ドルに達すると予測されている投資家にとっては注目の市場です。
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一方、世界のヴィーガン化が加速する中、日本では養殖サーモンの問題すらニュースにはなりません。
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【 3Dプリントサーモン 】
— 困ったカラダ (@Troubled_Body) December 22, 2024
真菌由来 の マイコプロテイン で作られた ヴィーガン サーモンhttps://t.co/EG2axwBGyw
真菌 由来 の マイコプロテイン から作られる 3Dプリントサーモン が 代替タンパク質 として加速する ヴィーガン 需要を後押ししている様子を伝えます。#3Dプリントサーモン
世界初 3Dプリントサーモン フィレ オーストリアで発売
3Dプリンターで印刷されたビーガンサーモンの切り身がオーストリアで販売されていると話題になっています。世界初の3Dプリントサーモンについてdesignboomから紹介します。
この独創的なヴィーガン食材を作ったのは、ウィーンを拠点とするスタートアップ企業レボフーズ Revo Foods です。この模造サーモン肉はキノコ由来のタンパク質から作られています。さらに、この「魚」には藻類やその他の植物性製品が含まれており、製品に魚の外観と味を与えるだけでなく、タンパク質とオメガ 3 脂肪酸も含まれています。
レボフーズの3Dプリントサーモンがスーパーに登場
糸状菌から作られたマイコプロテインを使い3D プリントサーモン「THE FILET」は作られます。これは、マルチビタミンが詰まったヴィーガン フィッシュ フィレで、ヴィーガン シーフード シリーズの始まりです。
Revo Food の 3D プリント サーモンには、オメガ 3、9 種類の必須アミノ酸すべて、ビタミン A、B2、B3、B6、B12、D2 が含まれています。
マイコプロテインを使用して、自然肉のような食感と最小限の加工要件を備えた 3D プリント サーモンが作られます。Revo Foods は、 3D プリント用に特別に設計された「Promyc」タンパク質ベースについて、スウェーデンのスタートアップ企業 Mycorena と提携しています。
ヴィーガンサーモンの切り身はすでに、ヨーロッパ最大の小売業者の1つであるREWEグループ傘下のBILLAの一部スーパーマーケットで販売されており、ヴィーガンサーモンの切り身を試してみたいヨーロッパ中の顧客は、2023年10月1日からRevo Foodsのオンラインショップで注文できるようになりました。
マイコプロテインとは
マイコプロテインとは、菌類を発酵させて得られる食用の菌糸体で、真菌由来の代替タンパク質の総称で次のような特徴があります。
・植物性タンパク食品として、環境負荷やアニマルウェルフェアといった倫理的消費の観点から注目を集めている。
動物の身体的・精神的な状態に配慮し、本来の習性に合った生活を営むことを目指す考え方です。日本語では「動物福祉」「家畜福祉」とも呼ばれます。
・他の代替タンパク食品と比べて食物繊維が多く含まれている。食物繊維には整腸作用や血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の減少などの効果がある。
・世界人口の増加による食糧危機を回避する目的で、1980年代のイギリスで開発が開始された。
マイコプロテインの例としては、イギリス発のブランド「Quorn Foods」の製品が挙げられます。Quornのマイコプロテインは、糸状菌であるFusarium venenatum（フザリウム・ベネナタム）を使用しており、100gあたり7.5gの食物繊維が含まれています。
マイコプロテイン市場規模は、2023年に3億2,929万米ドルと推定され、2024年には3億6,353万米ドルに達し、2030年には6億9,103万米ドルに達すると予測されています。
ヴィーガンフィッシュの切り身はシーフードの代替品として提案
3D プリントされたサーモンを作成するために、Revo Foods は印刷材料を入れるための食品グレードの注射器を使用しています。
材料は食品グレードのノズルを通して層ごとに堆積され、その後、ビーガン フィッシュの切り身のフィラメントのようなマトリックスに注入されます。最終結果は、マイコプロテインの特性により栄養価の高いサーモン風の魚として完成します。
「これは、今日では3D形状で生産できることが多い他の食品生産方法と比べて、それほど珍しいことではありません。3D食品印刷の主な新しい点は、はるかに制御された方法で実行できることであり、植物由来の魚の切り身など、他の方法では生産できない製品につながります」と チームは述べています。
世界の魚類資源の最大 60% が乱獲されていることから、Revo Foods は食品業界向けの 3D プリントに着手しました。チームは、漁業は海洋のプラスチック汚染の主な原因でもあり、海洋生物多様性の崩壊は取り返しのつかないものであると述べています。さらに、サンゴ礁の消失や海洋生物多様性を汚染する毒素やマイクロプラスチックのレベルの急上昇にもかかわらず、魚介類の需要は依然として増加しています。
レボフーズは、需要を満たす代替品としてヴィーガンシーフードを提案し、同時にフレキシタリアン市場が求める本物の味を再現しようと努めている。「産業規模の3D食品印刷という画期的な出来事により、私たちは創造的な食品革命、つまり顧客のニーズに合わせて食品が作られる時代に入りつつあります。私たちは単にヴィーガン代替品を作っているのではなく、食品そのものの未来を形作っているのです」と レボフーズのCEO、ロビン・シムサ氏は語る。
この新しい技術により、レボ・フーズは、従来の魚の切り身に特有の「フレーク感」とジューシーな繊維を備えたヴィーガン向け代替品を新たに提供できるようになりました。この食品は、エンドウ豆のたんぱく質で作られたグラブラックス（グレーブドサーモン）や藻類入りのスモークサーモンなど、他の植物由来製品も提供しています。
▶THE FILET – 3D Food Printing will change everything / 3Dフードプリントがすべてを変える
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ヴィーガン的な食生活を送っている私のような人々にとっては嬉しいニュースでもありますが、その反面、超加工食品であることには違いがないので治験結果などを見て見ないと不安はあります。
いずれにしても世界は急速にアニマルミートから脱却しているようです。
近所のスーパーから乳製品や肉類が無くなる日は、いずれ日本にもやってくるでしょう。
