【 白髪 の 原因 は ノルアドレナリン 】 ストレス で 白髪 になる? ※ ストレスホルモン ノルアドレナリン

白髪 の 原因 は ストレスホルモン ノルアドレナリン

▶白髪▶ストレス▶メラノサイト▶メラニン▶酸化ストレス▶ノルアドレナリン▶フリーラジカル▶抗酸化

白髪 になり始める時期は遺伝に大きく左右されます。
最初の 白髪 は、通常、 20 代から 50 代の間に現れます。
男性の場合、 白髪 は通常、こめかみともみあげから始まります。
女性は、生え際、特に前髪から 白髪 になり始める傾向があります。

最も急速に 白髪化 が起こるのは、通常 50 歳から 60 歳の間です。
私たちが何かをすることで 白髪 化は早まるのでしょうか。
また、 白髪 化を遅らせるためにできることはあるのでしょうか。

毛抜き、染色、ストレスによって 白髪 になる可能性があるとか
赤毛には 白髪 にならないとかいう話を聞いたことがあると思います。
今回は、そんな 白髪 を科学的に見ていきましょう。

ストレス と 白髪


髪に色を与えるもの メラノサイト

髪の毛は一本一本、皮膚にあるトンネルのような開口部である毛包から生成されます。毛包には 2 種類の幹細胞が含まれています。

ケラチノサイトは、毛髪を作り再生するタンパク質であるケラチンを生成する。
メラノサイト は、髪や肌の色を作る色素である メラニン を生成します。
髪の色を決定する メラニン には主に 2 つの種類があります。ユーメラニンは黒褐色の色素で、フェオメラニンは赤黄色の色素です。

メラノサイト 黒髪 ブロンド 白髪 の違い

髪の色は、さまざまな色素の量によって決まります。黒髪と茶色髪にはユーメラニンがほとんど含まれ、赤髪にはフェオメラニンが最も多く含まれ、金髪には両方ともわずかしか含まれません。

なぜ髪が白くなるの?

年齢を重ねるにつれて、細胞の活動性が低下するのは正常なことです。毛包では、幹細胞が メラニ ンを生成する量が減り 白髪 になります。またケラチンを生成する量が減るため、髪が薄くなったり抜けたりします。

メラノサイト メラニン 白髪 の仕組み

メラニン の生成が減ると、髪に色を与える色素も減ります。 白髪 には全く残っていません。色素のない髪は、淡い黄色のケラチンに光が反射するため、灰色、白、または銀色に見えます。

白髪 は色素のある髪よりも太く、硬く、硬いです。これは、加齢とともに幹細胞が変化し、毛包の形が不規則になるためです。

興味深いことに、 白髪 も色素のある髪よりも早く成長しますが、その過程でより多くのエネルギーを消費します。

ストレス で髪が白くなるか?

はい、 ストレス は髪を白くする可能性があります。これは、酸化ストレスが毛包と幹細胞を損傷し、 メラニン の生成を阻害することによって起こります。

白髪 と ストレス

酸化ストレス

酸化ストレス とは、体内に有害な フリーラジカル という化学物質が多すぎることと、保護作用のある抗酸化化学物質が不足していることによる不健康な不均衡状態です。これは、心理的または感情的な ストレス や自己免疫疾患によって引き起こされることがあります。

フリーラジカル / Free radicals

その他の要因

・過剰な紫外線
・大気汚染
・喫煙
・薬物
・石油化学品生成の食品添加物や農薬
・加工食品や超加工食品

抜け毛の前に 白髪 になる理由

メラニン 生成の複雑な過程のため、 メラニン を生成する メラノサイト は、髪を作るケラチノサイトよりもダメージを受けやすいことがわんっています。
これが、加齢や ストレス が脱毛の前に 白髪 の原因となる理由です。

ストレス と 白髪 の研究結果

科学者たちは、様々な研究で髪の毛の色素の薄い部分と、人生における ストレス の多い出来事を結び付けることに成功しました。
幹細胞がまだ メラニン を生成している若い人の場合、 ストレス の多い出来事を脱すると髪の毛の色が元に戻りました。

白髪 に関する一般的な考えと科学的な見解

白髪 を抜くと 白髪 が増えますか?

いいえ。1 つの毛包からは 1 本の毛しか生えません。抜いた刺激により他の毛が 白髪 になることはありません。

ただし、メラニンを生成する細胞が損傷したり、過度な再生により疲弊したりすると、頻繁に毛を抜くことが ストレス として記憶され 白髪 になるのが早まる可能性はあります。

メラノサイト 消失後も髪は黒く戻る?

一般的には メラノサイト 消失後は 白髪 のままで黒くなることはないと言われています。しかし食事の栄養状態や老化が進み消失した場合と、若い内に一過性のストレスで 白髪 になった場合とでは結果は違ってきます。 白髪 が黒髪に戻った例は、まだ メラノサイト が完全に消失していなかった場合と考えられます。

NMN が白髪を黒くする?

NMN はヒトの体内に入ると、補酵素 NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)に変換され、サーチュイン遺伝子/長寿遺伝子を活性化することがマウスによる研究で判明しており、老化を遅らせ健康寿命を延ばす可能性のある物質として研究されている。

NAD+が増えることで、髪の毛の色素であるメラニンの生成をサポートすることができます。 つまり、 NMN を摂取すると、体内のNAD+が増えてメラニンの生成が活発になり、白髪が改善される可能性があるということです。 ただし、白髪の改善には個人差があり、 NMN の効果はまだ研究が進んでいる段階です。

NAD⁺
NAD⁺は細胞内の様々な反応で使われ、生物が生きていくために必要なエネルギーを作るのに必須の補酵素でもあります。 体内のNAD⁺量は加齢とともに低下してきます。 NAD⁺を補充することで疲労の改善や認知機能・記憶力の向上、免疫力の強化、エイジング対策などが期待できます。
NADとNAD+は、どちらもニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(nicotinamide adenine dinucleotide)という成分を指しますが、NADは還元型、NAD+は酸化型です。

一晩で髪が白くなりますか?

フランス女王マリー・アントワネットがギロチンにかけられる前夜、彼女の髪は真っ白になったという伝説がありますが、これはただの逸話です。

髪の毛の中の メラニン は化学的に安定しており、すぐには変化しません。

急性の精神的ストレスは、メラノサイト幹細胞を急速に枯渇させまが、その影響はすぐには現れません。その代わり、毛髪が成長するにつれて、1か月あたり約1cmの割合で 白髪 が目立ち始めます。

一度にすべての髪の毛が成長期にあるわけではないので、すべての髪の毛が同時に 白髪 になることはありません。

染めると 白髪 になるのが早くなりますか?

これは染料によって異なります。

単に髪の毛を覆う一時的染料や半永久的染料は、髪の毛の構造を変えないので、早期の 白髪化 を引き起こすことはありません。しかし、科学的な永久染料は、過酸化水素などの酸化剤を使用して、髪の毛と化学反応を起こします。

毛包内に過酸化水素やその他の染毛剤の化学物質が蓄積すると、 メラノサイト やケラチノサイトにダメージを与え、 白髪や脱毛を引き起こす可能性があります。
若い頃から、化学染料で毛染めを繰り返すことは、 メラニン だけでなく頭皮や毛根にもダメージを与え続ける行為になります。

赤毛の人は 白髪 にならない?

赤毛の人も加齢とともにメラニンが失われますが、黒髪や茶髪の人とは失われ方が異なります。これは、赤黄色と黒茶色の色素が化学的に異なるためです。

茶黒色の色素であるユーメラニンの生成はより複雑で、より多くのエネルギーを必要とするため、ダメージを受けやすくなります。赤黄色の色素(フェオメラニン)の生成は、酸化ストレスが少なく、よりシンプルです。つまり、幹細胞は加齢とともに活動が低下しても、フェオメラニンを生成し続けることが容易になります。

加齢とともに、赤毛はストロベリーブロンドや銀白色に退色する傾向があります。灰色はユーメラニンの活性が低下するため、黒髪や茶髪の人によく見られます。

ストレス が 白髪 を生み出すメカニズムが解明

この実験は、マウスにストレスを与えて体毛への影響を測定するというもの。
実験に用いられたマウスは、注射によって痛覚を科学的に活性化させる「苦痛」、ケージを傾けられたり光のオンオフを素早く変更されたり寝床をぬらされたりする「心理的ストレス」、そして1日4時間も体を固定される「拘束」の3種類の苦痛をそれぞれ与えられました。
以下の画像の下側が実験後のマウス。上側の ストレス 実験を受けなかったマウスに比べて、体毛が白くなっていることが明らかです。

ストレス 白髪 マウスの実験

免疫細胞攻撃説 ⇒ ✕

研究チームは「 ストレス が毛の色素を産生する細胞である メラノサイト に対する免疫攻撃を引き起こす」と推定して実験を行っていました。しかし、免疫細胞を持たないマウスにおいても実験後に体毛が白くなるケースが確認され、この説は否定されました。

ストレスホルモン : コルチゾール説 ⇒ ✕

次に唱えられた説は、「 ストレス によって分泌が亢進されるコルチゾールが 白髪 に関係している」というものでしたが、コルチゾールを持たないマウスの体毛も白くなったことから、この説もまた否定されました。

ストレスホルモン : ノルアドレナリン 説 ⇒ 〇

紆余曲折の末、研究チームがたどり着いた結論は

ストレス 時に交感神経系が放出する
ノルアドレナリン が メラニン 細胞に影響を与える

というものでした。
毛を作り出す毛包の中には、他の細胞を生み出す働きをする幹細胞が存在しています。新しい毛が作られるたびに幹細胞の一部が メラニン 細胞に変化して、新たに生み出された メラニン 細胞が髪の色を変化させるわけです。

しかし、交感神経系に対する神経伝達を阻害する働きを持つグアネチジンをマウスに投与すると、通常ならば体毛が白くなる「苦痛」実験の後もマウスの体毛の色がそのままであることが判明。
研究チームはこの結果から、 ノルアドレナリン が 白髪 の原因であることを突き止めたとしています。また、 ノルアドレナリン を皮膚に注射するという追試験によって、注射部位の周囲の毛が白くなることも確認したとのこと。

研究チームによると、 ノルアドレナリン が毛包に流れ込むと膨大な数の幹細胞が メラニン 細胞に変換されます。この過程で生み出された過剰な メラニン 細胞は、毛包から遊離した直後に崩壊を始めるとのこと。

メラニン 細胞に転じる幹細胞は減ることはあっても増えることはないため、 メラニン 細胞を「浪費」した後は、毛包では新たに メラニン 細胞を作るための幹細胞が枯渇し、それ以降に生えてくる毛は白くなります。

ノルアドレナリン
激しい感情や強い肉体作業などで人体がストレスを感じたときに、交感神経の情報伝達物質として放出されたり、副腎髄質からホルモンとして放出される物質です。 ノルアドレナリンが交感神経の情報伝達物質として放出されると、交感神経の活動が高まります。

白髪 と社会的地位

今回の研究結果を受けて、バージニア大学でストレスと体毛変色の関係を研究している研究者は、下記の様に 白髪 と社会的地位を関連付けています。
・体毛が白変した個体は、その群において通常よりも高い社会的地位を占めています
・ 白髪 は多くの場合年齢に関連しているため、 白髪 ならば経験が多く、リーダーシップを持ち、信頼できると思われる傾向があります。

今回の研究は、 白髪 の動物は他の個体よりも『より大きい ストレス を経験した』ということを意味するもので、その「 ストレス の経験が社会的地位を高めてくれる可能性がある」とコメントしています。

まとめ

白髪 が生え始める時期は遺伝によって決まります。しかし、健康を維持し、 ストレス を減らし、喫煙、過度の飲酒、紫外線を避けることで、 白髪 が早く生えてくるのを防ぐことができるかもしれません。

ビタミン B12、銅、鉄、カルシウム、亜鉛はすべて メラニン の生成と髪の色素沈着に影響を与えるため、健康的な食事を摂ることも役立つ可能性があります。