▶LED電球▶LED▶太陽光▶月光▶ブルーライト
日本でも、ここ数年で急速に普及している LED照明 と電球。
令和2年度の調査によると、居間で最も多く使用されている照明の種類は LED で、全国では60%の世帯が居間で使用しています。 次いで蛍光灯が多く、居間での使用率は約4割となっています。
最近ニュースやTW・ブログ記事で下記のような LED 照明の危険性を訴える投稿が目につき始めました。
私自身も仕事で LED を制作したり、デザインへ多様使いしてきました。
また、会社や自宅の照明も LED でしたから、他人事ではない気がして調査を始めた次第です。
今回は、 ブルーライト の危険性を調べていて、ひょんなことから結びついてしまった、LED の色味と太陽光と月光の関係についても言及してみようという試みです。
すごーーーく興味深いので楽しんでいってくださいね。
昔の日本の照明器具
昭和時代には下記のような照明器具が主流で、家庭用の電球は白熱球か蛍光灯だけでした。
100Wの白熱球より明るさのある蛍光灯が人気でしたから
夜は、どの家も青白い明かりがついていました。
私は幼い頃より「蛍光灯が大嫌いっ!」という変わったチビッ子でした。
「オシャレな傘は要んないから白熱球だけ買ってくれ」と親に要求した記憶がありますが、その返事は「うるさい」の一言でした。
さて、次は気になる投稿の紹介です。
さっそく見て見ましょう。
⚠️老化を促進させる LED ライト
文章部分を拡大してみました。
要約すると
LED は危険で白熱球やハロゲン球がいい
ということのよーです。
ここで投稿のリンク先の記事を確認してみましょう。
青色 LED 光は、牛の皮下前脂肪細胞における ROS 産生とミトコンドリア損傷を介して細胞毒性を誘発する☆
ブルーライトの原因は、oxidative stress、MDAレベルの増加、T-AOC含有量の減少、および抗酸化酵素の活性の減少によって証明されるように。さらに、青色光処理は、それぞれ Bcl-2/Bax/切断型カスパーゼ-3 経路および P53/GADD45 経路を介してアポトーシスおよび G2/M 期停止を誘導しました。LC3-II/LC3-I および P62 のタンパク質発現は青色光曝露下で上方制御され、青色光はオートファジーを開始したが、オートファジー分解を妨げたことを示しています。
更に青色光は炎症促進因子 の分泌の増加を引き起こしました。
細胞に対する青色光の上記の悪影響は、NAC 投与後に軽減されました。結論として、この研究は、青色光が細胞のROS過剰産生とΔψ脱分極を誘導し、その結果、細胞生存率の低下とアポトーシス、オートファジー、炎症の活性化を引き起こすことを実証し、脂肪細胞の制御における青色光の応用の参考となる。
脂肪組織は体内のエネルギー恒常性の調節に関与しており、重要な分泌器官です(Araiz et al., 2019; Glastonbury et al., 2019)。過剰な脂肪組織の蓄積は、過体重や 2 型糖尿病などの多くのヒトの病気に関連しています (Flegal et al., 2012; Abdullah et al., 2010)。肉用動物の生産では、過剰な脂肪の蓄積、特に皮下の脂肪は生産コストの増加につながります(Hausman et al., 2018; Wei et al., 2020)。したがって、皮下脂肪組織を調節する方法とメカニズムを探索することは、人間の健康と動物の生産の両方にとって重要です。
ブルーライトはは新生児黄疸やざ瘡の治療に有益な効果があることが報告されています。
逆に、青色光は網膜病変や眼疾患を誘発します 。
青色光がROSの生成を通じて黒色腫細胞の増殖を阻害できることを発見した。
青色光は筋芽細胞のミトコンドリアの活性に影響を与え、細胞の呼吸速度を高めることも観察されています。
それにもかかわらず、青色光を制御する細胞の分子機構に関する研究はまだ限られています。以前の研究では、青色光の約 1 ~ 5% が皮膚を透過し、その下にある皮下脂肪組織に到達することがわかっています。
分化した脂肪細胞が青色光にさらされ続けると、脂肪滴の減少、脂肪分解速度の増加、ホルモン分泌の変化が生じます。
同時に、青色光照射は前脂肪細胞の分化を阻害します。青色 LED 光への曝露はウシ皮下前脂肪細胞の生存率を低下させる
図1AとBは、青色LED光の光スペクトルと研究で使用された照射モデルを示しています。試験結果に影響を与える光の光熱効果を避けるために、培地の温度を監視しました。図1Cに示すように、12時間の青色光曝露下では、青色光グループと暗所(対照)グループとの間に温度差は観察されなかった。次に、ウシ前脂肪細胞の生存率をさまざまな時点でアッセイしました。図 1D は、青色光に 4 時間曝露したことを示しています ( P結論
青色光への曝露が前脂肪細胞の細胞生存率を阻害し、ミトコンドリア損傷を引き起こし、細胞の酸化ストレス、細胞周期停止、アポトーシス、炎症を誘発することを示しています。一方、オートファジーの分解は青色光によってブロックされました。興味深いことに、青色光によって引き起こされるこれらの悪影響は、NAC によって軽減される可能性があります。これらは、ウシ前脂肪細胞に対する青色光の損傷が主にROSとミトコンドリアの大量蓄積によって引き起こされることを示しています。
サイエンスダイレクト
マジ分かりにくい!
後で要約しますので飛ばしてもいいと思います。
それよりも・・・
タイトルに 青色 LED 光とありますよね・・・。
LEDというより色の話なのではないでしょうか?
とりあえず・・・
そもそも論として、ブルーライト って何なのでしょう?
結論の前に ブルーライト について見てみましょう。
ブルーライト って何 !
可視光線に含まれる強いエネルギーをもつ光
ブルーライト(青色光 / 短波長光)は、可視光線の中に含まれています。
紫外線の次に波長の短い光で、目の奥まで届く非常にエネルギーの強い光です。
太陽光はもちろんのこと、LEDを使用したパソコンやテレビ、スマートフォンなどの液晶画面からも ブルーライト が多く放射されています。
最近の研究では、 ブルーライト を長時間目に入れると、視界のちらつきや目の疲れに加え、体内リズムを崩し睡眠障害を引き起こすという報告もされています。
ブルーライト 暴露の危険性
上記の、わっかり難いサイエンスダイレクトを要約すると
下記のような弊害があると記されています。
・前脂肪細胞の細胞生存率を阻害
・細胞を酸化させる
・細胞周期停止
・アポトーシス
・炎症
皮下脂肪または内臓脂肪から単離された細胞です。 皮下脂肪は下腹部の皮膚への付着が多く見られます。
アポトーシス
多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種で、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺すなわちプログラムされた細胞死。
ブルーライト の危険性は分かりましたけど、TW投稿の記事にある LED 自体についても見てみないといけませんよね。次は LED について調べましたのでご覧ください。
LED 照明って何 !
ここから、信憑性の高い日本照明工業会のレポートを紹介します。
基本の白色 LED 照明
照明に用いられる基本の白色 LED には大きく分けて 2 種類あります。
一つは、赤色、緑色、青色の LED を同時に点灯し、3 色の光を混色することによって白色の光を取り出すもので、もう一つは、紫色や青色の LED と黄色、赤色、緑色の蛍光体の光を混色することによって白色の光を取り出すものです。
現在、一般的には青色の LED と黄色の蛍光体あるいは赤色と緑色の蛍光体を組み合わせたものが多く用いられています。
ということはですよ、電球色のオレンジは黄色と赤色で作るんでしょうか?
気になりますが、実は電球色は黄色と青色で作るらしいんです・・・なんで?
緑になっちゃうじゃん!
と文句を言いたい私です。
技術的な何かか、材料コストの問題か・・・いつもの癌的なアレなんでしょか???
納得できませんし残念です。
光による傷害
光放射による生体への「傷害」的作用の中で
主として青色光が関連している傷害が青色光による網膜への傷害(青色光網膜傷害)です。
以下に、この青色光網膜傷害について述べます。
傷害レベルの計算結果
家庭、事務所、工場、店舗などの一般的な空間において、LED のほかに白熱電球や蛍光ランプ、HID(高輝度放電)ランプなど、いろいろな種類の光源が用いられています。
これらの光源はそれぞれ異なった光のスペクトルを有しており、光の色も様々です。
また、発光面積と発光部の輝度も種々異なっていますので、目への影響も光源によって異なります。
ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性については、IEC 62471/CIE S009 及び JIS C 7550:2011
「ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性」で計算方法と評価方法が定められており、青色光網膜傷害についてもこの中で定められています。
各種光源の青色光による網膜傷害のリスクの度合いを表す実効放射輝度の一例を下記に示します。
この図は、発光面積と発光部の輝度を同じ条件にして比較した結果で、自然光(6500 K の昼光)の実効放射輝度を 1 とした場合の相対的なリスクの度合いを示しています。
白熱電球、電球色の 3 波長形蛍光ランプと電球色の LED ランプ(青色 LED+黄色蛍光体)はほぼ同等の
リスクの度合いであり、自然光(6500 K の昼光)と昼光色の 3 波長形蛍光ランプ、昼光色の LED(青色 LED+黄色蛍光体)もほぼ同等のリスクの度合いであることがわかります。
私たち人の脳は、1 日を通しての光の変化、とくに青色光の変化を検出して昼夜を識別し、24時間周期のリズムを制御しています。
つまり、夜間に青色光を減らすことと併せて、日中は青色光を目から取り込むことも健全な24時間周期のリズム維持のためには重要です。
日中は、青色光を相対的に多く含む昼白色・昼光色などの高色温度照明を用いて明るく照明し、夜間は低色温度照明で必要以上に明るくしない、というメリハリのあるダイナミックな照明の使い方が理想です。
※LED 照明の生体安全性について~ ブルーライト(青色光)の正しい理解のために~より
このレポートでは、網膜への影響にフォーカスしていて、前述の細胞云々には触れていません。
サイエンスダイレクトの実験では、 ブルーライト だけにフォーカスしていました。
がしかし、ブルーライトは太陽光線にもみられる自然界の光の一部ですから、ブルーライトだけ暴露するのと、自然光や青色 LED+黄色蛍光体からできる電球色の電球のケースとは話が違います。
それだけ浴びて暴露するということは、特定の ブルーライト オンリーの照明器具や家電のケースではないでしょうか。
・・・とゆーかLEDの色って、赤色、緑色、青色、黄色の4色しかないんでしょうか?
橙色(オレンジ色)の存在が書かれていないということは存在しないのでしょうか?
電球色は黄色と赤色で作れば、そもそもブルーライトの問題なんて不要なのに・・・。
今のところ、不明のままです。
では次に LED の色について調べたので紹介します。
ケルビン / 色温度
K(ケルビン/色温度)とはどのような単位なのか?
色温度とは、光の色を表すための尺度で、「K(ケルビン)」という単位で表されます。
ケルビンは熱力学の絶対温度の単位としても用いられますが、色温度と熱量に直接の関係はありません。
ケルビンの数値が低いほど暖色系の色味となり、高いほど寒色系の色味となります。
照明のあかりの色味は主に「電球色」「温白色」「白色」「昼白色」「昼光色」に分類されますが、これらはそれぞれ約3,000 K、3,500 K、4,200 K、5,000 K、6,500 Kにあたります。
白熱球とLED
白熱電球は、フィラメントを発熱させることで、光を出し多くの電力が熱になります。
LED は、供給される電力のほとんどを、光を出すことに使い、あまり熱を出しません。
このためLED電球は、小さな消費電力で明るく光るわけです。
白熱球のしくみ
ブルーライトの光源はありませんから、安全なのでしょうね。
白熱球とLEDライトの電気代比較
同等の明るさの白熱電球とLEDライトを比較します。
白熱電球(パナソニック LW100V36W 40W形):消費電力は36W。
LED電球(パナソニック LDA6L-H-E17/BH/S_3):消費電力は6.4W。
1日8時間点灯、1カ月30日、1年間の電気代を比較(27円/kWh)
■ 白熱電球 1年間の電気代約2,799円
■ LED電球 1年間の電気代約498円
太陽光 と 月光 の特徴と役割
太陽光 の役割
生物の成長を促進し癒す 陽 の働きがあります。
月光 の役割
死骸などの不要物の腐敗を促進する 陰 の働きがあります。
このような月光の働きからも、青白い光が陰=腐敗促進の働きがあるということが解っています。
ですから、自然界に存在している ブルーライト には、このような働きもあるということです。
世界が太陽だけ、あるいは月だけになったら・・・どうでしょうか?
2つ並び立つからこそ成り立つのです。
【余談】月の謎
月の光は温度が低い
月光は太陽光の反射ではない
月光が太陽光の反射なのであれば、色も青白くなく同系色になるはずですし
温度的にも、少しは暖かさを感じるのではないでしょうか?
また、月が球体で太陽光を反射しているとすれば、中心部分しか光らないはずです。
これが月が球体ではなく、プラズマとか平板であると言われる所以です。
陰陽魚太極図
中国に陰陽思想というものがあります。
このような陰陽に基づいた思想や学説を陰陽思想、陰陽論、陰陽説などと言い、五行思想とともに陰陽五行思想を構成しています。
下記は有名な勾玉(まがたま)で陰と陽の基本です。
白は陽で太陽を、黒は陰で月を表しています。
図式化したものがコチラです。
このようなデザイン・絵画・イラストは中国に限らず世界中にあり、これらの絵が意味するところは、太陽と月が地球上空を時計回りに周回しているという自然現象を、単純明快に図式化しているということです。
太陽と月は地球上空を時計回りに周回しながら生物の生き死にの根源になっています。
なぜこんなことを書き添えたのかというと
自然界に見習え・・・
ということを言いたかったからです。
LED ワンポイント
午前中に色温度の高い光を浴びると、セロトニンというホルモンの分泌が促されてやる気が出やすいといわれています。逆に、眠る前に色温度の高い明るい光を浴びすぎると、交感神経が刺激されてうまく眠れません。そのため、夜間のリビングや寝室では色温度の低い暖色系の照明が求められます。
このように、色温度をうまく使いこなせば、人の身体の状態や気分の持ちようまでコントロールすることも可能です。ぜひ、色温度を活用して、目的に合った快適な空間を実現させましょう。
LEDを安く買えるサイト
国内では、まだまだバカ高い LED ですが、海外サイトでは3桁で買えます。
・アマゾンの一部商品
・TEMU
・SHEIN
・イケア
まとめ
ブルーライト で健康被害があることは理解できましたが
そもそも論として太陽光にも含まれている ブルーライト ですから
単品のブルーライトだけ取り上げた話は偏っていると言わざるを得ない感じでした。
ブルーライト もなくてはならない光で
陰陽が揃って初めて全てが上手くいくのだと思います。
要は
自然界の時間帯に逆行した不自然な人間の使用方法に問題がある
と思えてなりません。
今回の記事を書くにあたり調べていて感じたことは
使う側の人間の問題が大きいと解ったことです。
電球色の光源が橙色だけか、黄色と赤色の組み合わせでできているということが規格化でもされて商品表示される日までは、一般的な電球色を選びたいと思います。
ブルーライト対策としては
・夜はブルーライトの家電の使用を控え照明を直視しない
・ブルーライトカットのメガネやフィルターを使用
・PCモニターのセッティング変更
電気代が鬼高いので暫くは
電球色 の LED を正しく使う
これで決着したいと思いました。
みなさんは、どうでしょうか。
それにしても日本の電気代の中身は
ふざけています! 不正な請求ですよ!